ヘッドフォン アンプ

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秋月のヘッドフォンアンプ

                                            sep, 2009


 秋月からヘッドフォンアンプキットが発売されている。
今回のキットはしゃれたケースもオプションで準備されているので
ケースの魅力に負け、購入した。つまみも含めると \6,980なり。


 アンプ基板はほとんど完成しており、30分もかからずに組み立て終わった。
 一番時間がかかったのはビスを落として、探し出す時間が一番長かったかもしれない。


組み立ててのポイントは、

1.LEDから半田付けすると 「地獄」 を見そう
 => 説明書の一番目にLEDの半田付けがある。
   しかし、ケースに組み込むための 「LEDの取り付け位置」 をまったく考慮せずに
   半田付けする、と 後でパネルにうまく差し込めないだろう。
   LEDの脚折り曲げ位置を調整し、パネルのLED孔に合う事を確認しながら半田付けする。
2.半月に切ってあるVRのシャフトに、輸入品の「高級ツマミ」は付けにくい。
 => シャフトの半月の位置と、ツマミの芋ネジの位置が「信じられない位置関係」にあり
   位置合わせにコツを要す。 とは言え締めりゃ良いんだが。
3.電池は、単四 4本 である。
 => ・ ・ ・ ? 単三電池を一緒に買ってきてしまった。
4.VRを絞りきった時の PowSW-OFF はTRを介して、±を同時に切れるようにしている。
 => 回路の感度が良い。優れものなのだが、ケースに力を入れ 撓ませた時、sw端子がショート(電源ON)する。
   半田付け後、足を短く切って且つ、絶縁用テープを貼るべし。



ヒアリング

 今回のキットの回路方式は、A47式と呼ばれている回路に準拠しているようだ。
 2つのオペアンプの出力を47Ωで合成して、ヘッドホン端子に出力している。 
 今回使用するヘッドホンのインピーダンスは 12Ωなので、いかがなものか。
  ■=>オペアンプ出力の79.66%が 47Ωで無駄に消費されることに。


 ・CDプレーヤ TS-H352        (PC用 東芝サムソン製 IDEドライブ)
 ・DAI/DAC   CS8416 + PCM1794  (自作・ SPDIFbuff付き )
 ・ヘッドホン    MDR-F1 (12Ω)          (SONY)

   

   比較試聴したアンプは、OPA2604 + LME49600 の自作アンプ(上に乗っている基板)

 秋月キット:
 線の細い音が出ているが、ま、こんな物でしょう。 悪くはないが感心する程でもない。
 (組み立て直後のヒアリングです。 エージングが進めば音も変わるかも、と期待したい)

 もっとハイインピーダンスのヘッドホンなら違ってくるかもしれない と思ったりするのだが。
 OPA2353にとって、2馬力駆動(2パラ出力)とはいえ 59Ω(47+12)の負荷は相当厳しい条件と思われる。

 ふと、昔の真空管アンプを思い出した。38FDもそうだが、ヘッドホン端子には 330Ω程度の抵抗が
 シリーズに入っていて、トランスの 8Ω端子からら直接出てないのだった。ヘッドホンにシリーズに抵抗を
 入れるのは昔からやっていたことだ。ヘッドホンの駆動には ダンピングファクターなどという概念は無いのだろう ・ ・ ・
  (だからこのキットが真空管アンプのような音がした というわけではない。)

 LME49600自作:
 
低音の余韻を含んだ音が出てくる。音が柔らかに感じるのは多分 歪みも秋月A47に比べると
 少ないのだろう。
 ちなみにLME49600は、直接スピーカ(ALTEC604-G)をつないで鳴らしても十分な音量で駆動する。

 私的結論
 やはり、秋月キットの魅力はケースを含めた実用性の高さである。
 これだけのサイズと重量なら、携帯プレーヤと一緒に持ち運びたくなる 「かもしれない」

 家でじっくり聞く時には 出番が無くても、元は取れそうである。
    
  一ヶ月分のたばこ代でおつりが来るヘッドホンアンプ


  たばこにしますか? アンプにしますか?   

  これだけ小さくて良い音がするのに、 それでも あなたは たばこをとりますか ?  



    ( ちなみに、2010 〜 タバコ止めてます ・ ・ ・







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