旭化成 : なにかと話題の多い会社です。


    ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ANN ニュースより ・ ・
激流に耐えた白い家 「 ヘーベルハウス 」
ヘーベルハウスの知名度が一気に上がった出来事でしたが
その年の暮れには、マンション杭打ち問題で信頼度 急降下





さて:
てその旭化成が送り出したAK4480をとことん使ってみよう !!
というのがテーマです。 世代的には前のDACになりますが、設計関係者の顔が見える DACということで 「ふむふむ 成る程ね」 等と ・ ・ ・ 。 もちろん スペック的にも魅力がありそうです。  
 AK4480 関連記事 こちら .
関連マイタケブログ こちら .


AK4480 datasheetより
  AK4480はBDに対応した32-bit DACです。 内部回路は新開発の音質を考慮した32bit 〜 (以下省略)
 
 ・ DSD入力対応
 ・ ディジタルATT(リニア256ステップ)
 ・ 128倍オーバサンプリング
 ・ サンプリングレート: 30kHz〜216kHz
 ・ 32ビット8倍ディジタルフィルタ
 ・ 強ジッタ耐力32bit 
 ・ 低歪差動出力
 ・ Mono Mode
 ・ THD+N: -100dB
 ・ DR, S/N: 114dB (Mono mode時 117dB)
 ・ 電源電圧: 4.75 〜 5.25V   etc, etc
 旭化成エレクトロニクス : 略称 AKM .
※補足:DSDとPCM時の出力電圧が同じ、ATTはDSD/PCM両方 OK
なぜかAKMのwebから AK4480の新製品発表記事 「空欄」 に ? さてさて



このチップを使ってみようとしたきっかけは、パイオニアのネットワークプレーヤ N-30のDAC基板を、PCM1794Wに置き換えたのですが、 そのとき外した基板についていたのが AK4480でした。 なんか使い道がないもんかな〜、と。

 ( ⇒ 参考記事 こちら からどうぞ )

N-30から外したDAC基板

先日なにげに LPFポストアンプを交換して音出ししてみると 結構いける音がします。 という事がきっかけで AK4480用の試作基板を起こしたのですが、通りすがりの方から BBSに 「 一枚基板でキボンヌ 」 とのリクエストも有り AKM沼の深みにはまりそう、 というところでしょうか。 digikeyのバラ売り在庫が一気に 0 になったようですがとりあえず数十個 手持ちがあります。 

AK4480 ぃ〜 の DAC


   道 草: 
ところで パイオニアの音響商品に関するブランド使用権は 現在オンキョーの傘下にありますが、そのオンキョーは 米国ギブソン社の傘下にあるという状態で オーディオ界は 超乱世・戦国末期症状の様相です。 また、オンキョーは 河合楽器と資本提携してますが 旭化成のDACチップを積んだ kawai-onkyo コラボ商品の 「A-9150」 というプリメインアンプを先頃 (Jun,2017) 発表しています。
 
 閑話休題

 


 
ここから本題

AK4480 all in 1 基板assy




DAC基板に制御機能を盛り込んだ所謂 all in 1 基板としました。

 ・音量調整ATT機能
 ・combo384とのアイソレータ IC搭載
 ・Audio 出力部に muting回路付き


 < 主要スペック >

 ・PCM/DSD対応 32bit DAC基板  (AK4480FE)
 ・入力 I2S相当 : combo384又は PCM2706DDC基板
 ・PCM/DSDとも内蔵ATTにて音量調整可
 ・オーディオ出力 : 2.1Vrms 0dB (ATT最大時)(PCM/DSD共)
 ・基板サイズ : 47 x 72 o 2層ガラスエポキシ材
 ・デザインベース : system72 準拠
 ・電源 : ±15V(±12V可)、+5V


 一方で制御基板V2.3との 2枚構成と比べ割り切り項目があります。

 ・バランスVR機能 無し
 ・モード設定(モノラル/カーブ補正等) 無し
 ・外部DAI入力 無し
 ・リモコン操作 無し




C384とつないで 動作確認



参考 : AK4480 +MPU回路図


基板の部品配置


アースパターン ブロック別け

ブロックに別けて、アース電流が迷走しないようにしてます



使って見ると色んな事がわかります。

謳い文句にある 「ディジタルATT(リニア256ステップ)」
 ■ な算式  ATT = 20 log10 (ATT_DATA / 255) [dB]
   で考えたので、最大49dBほどしか減衰しません
 ■ 入力クロックが乱れると ATTが一瞬解放され音が出る ? ので
   外部 muting必須 
 (N30がmuting 2段になってる理由納得)


ATTは リニアな方が良い!! 
と 設計した理由 これ如何に。
リニアATT特性を持ったチップは AK4480 のみ !?
あれぇ (;´Д`)


リニア表示したグラフ




「人間の感覚と音の大きさは等比関係ではなく対数関係」
つまり、人の耳の聴感カーブは対数で扱うのが一般的である。

AK4480 ATTカーブ



従って、BカーブのVRをそのままAD変換して、AK4480に使うと青線のように急峻な立ち上がりになって使いにくいのでソフト的に Aカーブ相当の処理をして ATT制御コマンドに渡します。 AカーブのVRを使って外部で音量調整した時のカーブ(赤色)に近づくので 今回はこの処理をデフォルトとしています。
減衰量 max48dB までしかないATT設計の狙いは ・ ・ ・ 不明です

さて、さて:
旭化成のDACの音質傾向は 「透明で軽快な音」 と評されるようですが AK4480は、その走りとなったチップのようで Rock や Jazz より Fusionや Pops系に向くような音作りかと思われます。




音作りの仕上げは、ポストアンプ(LPF)の オペアンプ選択で決めます。 当初 NE5532 で進めていたのですが 最終選考の結果
アナログデバイセズの OP275 に決定しました


ポップスター 「アナデバ OP275GP」




では、歌ってもらいましょう!!


イヒッ



AK4480DAC基板 発売中 !




 


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