System72 DAI/DAC

 System72の、DAIとDACを紹介します。  (本内容は、別荘ページで先行掲載している内容のリメイク版です)

  Digital信号を Audioアンプに入れられるようにするには アナログ信号に変換する DAC が必要であり、個々のIC チップやパーツを使って
 D/Aを組む場合は、 [ DAI チップ + DACチップ ] という構成になる。

 1. DAI (Digital Audio Interface)
       SPDIF から得られる信号を、DAC IC チップに入力する信号フォーマットに変換する。
   変換出力するフォーマットは、I2S、LeftJustified, RightJustified 等がある。組合せるDACチップにより選択する。

 2.DAC (Digital to Analog Converter)    JumpDAC => こちら
      DAI によって変換されたDigital信号を、アナログ信号に変換する。
   種々のICチップが存在し、アナログ信号のクオリティに大きく影響する部分である。



CS8416 DAI

  DAI のチップで比較的入手が容易で汎用性の高い ICチップとしては、 Cirrus Logic CS8416 と Texas Instruments DIR9001 が
 あるが、今回は既に使用経験のあった CS8416とした。 このチップの特徴としては、各種モードの設定を ジャンパ等で設定する
 ハードウエアモードと、マイコンで初期設定するソフトウエアモードがあるが組み合わせるDACがほぼ特定できる場合、ソフトウエア
 モードで 設定に汎用性を持たせても あまり御利益がないので、シンプルな構成が可能なハードモードで作ることとする。

 回路デザインは下記の通り。

     


  特徴:  ・Digital入力は、Coaxを3入力とOpticを1入力対応できるよう準備してある。
  ・出力は、コネクタを2つ用意してみた(現実には用途はなさそう ・・?)
  ・出力フォーマットは、、I2S、LeftJustified, RightJustified,AE3の4フォーマット
  ・出力側は、後段のADCチップに合わせ 3.3Vと5.0VがJumperで切り替え可能。

  Digital入力切換も、Jumperピン切換で使用するしか無いかな、と思っていたのだが、動作中の切換でも
  問題なく (特に切換時のノイズ等) 切り替えられるようなので、切替用のSWコントローラを作ってみた。 
  仕様的に都合良いロータリSW(4回路4接点)が 手元に無かったで マイコン(tyny2313) を使って 切り替えることにした。

  その回路図である。

         

  ロータリーDIP SW を切換用として使い、切換用のエンコードを出すだけの単純なもの。 DIP SWの表示が小さくて見えないので
  7segLEDで表示するようにしている。 その程度の仕掛けをしないとマイコンがもったいない。      DIP SWは10ポジションの
  エンドレス回転構造なので、1=>2=>3=>4 =>1=>2 ・・・・・・ となるようプログラムしてあるつもり。
    (プログラムというより単純なシーケンス記述に過ぎない) 

  組み立てとプログラム書込合わせて 2H程の作業量なので、秋葉原まで部品を買いに行くよりは 早くできる。 
  DAIやDAC基板は Sysytem72 なのでユニバーサル基板と組み合わせでもサイズ統一できており、取付なども
  簡単である(取付孔が他の基板と同じなので移動してもすぐ共用できる)

  DAI基板(右側、さらにその右はDAC)と組み合わせて使うが、PCからのUSBのDigital Audio出力と CDドライブのDigitalを
    これまでは 都度入力ケーブルを つなぎ替えていたのだが 瞬時に切り替えられて なかなか具合が良い。

  切換時のノイズは殆ど気にならないようだ。


           




   何度も言いますが 本当はロータリーSWだけで十分なんです ・・・・・ マイコンが 便利過ぎて ついつい使ってしまう



PCM1794 DAC

  Sysytem72 72x94基板で最初作ったのだが占有面積の大きさが気になり、72x47に収まるよう再設計した。

  ポイントとしては電源に入れてある 25V330Muse電解コンデンサの省略と、I-V変換用オペアンプの後段をOPA604のシングルタイプ
  からOPA2604のデュアルインタイプとする、電源のレギュレータ(5V用廃止し5Vコネクタ、3.3V用はチップタイプ)の
  変更で面積縮小対応することとした。 
  動作モードは Stereo、Standerd24bit 固定であり設定項目は無い。

  出力レベルは、system全体の事も考慮し 2V になるよう -7dB (270Ω//330Ω)のATTを入れてある。

   


    パスコンに使う 小容量の電源コンデンサを Museタイプとし音質の確保には気を遣ったつもりである。
    
   






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