Burr-Brown.
Voltage Output DAC PCM1791 & PCM1793
  アドバンスド・セグメントDACの 電圧出力タイプ です。 
  PCM1791 はソフトモード、 PCM1793 はハードモード です。
  D/A部はPCM1796/1798等と同じで、IC内部に IV変換部も内臓しているので、外付け回路がシンプルです。


CS8416 +PCM1791/3 All in 1 タイプは こちら             .


PCM1791(左) と PCM1793(右) DAC基板



IV変換回路をICが内蔵してますから、電圧出力されますので
ハイカットフィルター回路 兼 差動バッファ回路で構成します。

比較的シンプルな回路なので、PCM1791/1793用基板を
1種類の基板で行けるよう共通化設計してみました。 



ハイカットフィルター回路のオペアンプには、BBのOPA2134
を使用しています。


アナログ出力電圧は、約2Vです。





DIR9001/DAI + PCM1793/DAC で早速試聴してみました。



DIR9001 + PCM1793 をATAPIコントローラ付きのCDドライブの
デジタル出力につないで聴きました。
「素直で癖のない音」 と いう第一印象。

PCM1792/1794系の血筋
アドバンスド・セグメントDAC」 伊達に名乗っていません。


この組合せは、Mi-Takeで扱っている DAC基板の中で一番 CP. の高いものを目指してますので 制御基板が必要な PCM1791より、PCM1793が有利と言えそうですが、電子ATT機能が使えるPCM1791も 捨てがたい魅力がありますので、アンプを含めた システムの組み方で 選択するのが宜しいかと思います。 
(例えば、DACの出力を 直接ヘッドフォンアンプに接続する場合は ATT付きの方が 便利です)





上記の例の場合は、DAI基板とDAC基板が独立しているので
他の組合せへの応用や流用にも適応できます。



DAC基板の参考回路:       .
PCM1791/1793共通で設計してます









ここから、                                            .
All in 1 DAC 基板




さらに、シンプルさを追求していくと、[ DAI+DAC+IV ] の all in one 基板となります。
組合せを変える自由度が無くなるので、オールマイティな CS8416/DAIとの
組合せの方が良いと思われます。 ついでに制御部も組み込んで ・ ・ ・ ・ ・




ブロック図です(PCM1791版)
47 x 72oサイズに凝縮。 デジタルを入れるとアナログが出る ・ ・ ・ All in 1




TSOPタイプの AVRマイコン tiny45を使用した
All in 1 基板完成です。 DAIにCS8416CZZ DACにPCM1791、LPF OPA2134
音量調整用ATT VR付き !  (マイコンは基板裏側に実装)






47x72基板1枚で、デジタル(SPDIF)から、アナログに変換!!




AVRマイコンで一番小さいやつ Tiny45XU
1/4Wの抵抗と比べて見ました・・・小さいです


マイコンのプログラム用ISP端子に 1.25oピッチの ヘッダーを
使ってみたのですが ・ ・ ・ 変換用治具作成に苦労しました。
制御項目は、電子ATT (0〜-120dB 0.5dB) です。









電子ATT無し ハードタイプの PCM1793版 も あります。



ブロック図です(PCM1793版)








手軽に使える


コストパフォーマンス抜群の Burr Brown
アドバンスド・セグメント オール・インワン DAC基板
発売中 です。





ライカ L39マウント Nikkor-HC 1:2 f=5pにて撮影 (LumixG2)







   
  参考情報


使いこなしワンポイントと使用上の注意  (ソフトモードタイプ)
 ・CS8416にデジタル入力が無い場合、DACに送られるPCM信号のクロック(Fs)が 約2.79KHz
  まで落ちるため PCM1791の動作下限(10KHz)以下となります。 この場合DACのATT動作が
  不完全となるため高周波音的な(シャー音)ノイズが出ます。 -32〜-34dBのノイズレベル
  ですのが、気になる場合はメインアンプ側のVRを若干下げて使用する事をお勧めいたします。
 ・高S/NレシオのDACのATTを有効に使うためにも、DAC以降のゲインは出来るだけ押さえて
  使うのがポイントです。

 基板を改造する場合
 ・LPF段のゲインは、現状12dB程度取ってますが Lch(R203/205、C209)、Rch(R204/206、C210)
   を、1.5KΩ→5.6KΩ、2200pF→1500PFにすることで、 約0dB(今より-12dB)に設定できます。






LTSpiceでのシミュレーション結果

右;現状定数(1.5K/2200PF)       左:変更定数(4.7K/1500PF)